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ブランドとは?

  • 7月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月30日


 ブランドとは、人々が心の中で抱く総合的な印象・感情・信頼・関係性のことを指します。ブランドとされるものは、会社や商品・サービスをはじめ、学校、団体、地域、キャラクター、アーティスト、コンテンツなど多岐に渡ります。




ブランドの歴史。


 ブランドという言葉は、古くは古代エジプトの時代(紀元前2000年頃)までさかのぼり、家畜に焼印をつけて所有を示したことに由来するといわれています。その後、中世ヨーロッパやアメリカ西部の牧畜文化でも広く用いられました。語源は、古英語の「brand」(焼印)から来ており、所有や識別の手段として使われました。


 マーケティングの父であるフィリップ・コトラー氏は、1960年代後半〜1970年代(特に1967年の著書『Marketing Management』で体系化)から現代マーケティングの基礎を築き、ブランドを「顧客に対して一貫した価値や便益を提供し続けるという約束(プロミス)」と説明しています。彼の定義では、機能的価値を超えた信頼と差別化を重視するものとされています。次に、ブランドエクイティの概念を体系化したデイビッド・アーカー氏は、1991年の著書『Managing Brand Equity』で、ブランドを「企業や顧客にとっての価値を高める、名称やシンボルに結びついた資産の集合」として捉えました。これにより、ブランドをロゴや広告ではなく、測定可能なビジネス資産として位置づけ、その後も1996年の『Building Strong Brands』などで発展させました。


 そして、ブランド論の世界的権威であるケビン・レイン・ケラー氏は、1993年の論文で、顧客ベースのブランドエクイティを提唱し、ブランドの本質を「消費者の記憶の中に『ブランド認知』と『ブランドイメージ』として蓄積されたブランド知識」と定義し、1998年の『Strategic Brand Management』でさらに発展させました。パーミッションマーケティングの提唱者であるセス・ゴーディン氏は、1999年の著書『Permission Marketing』などで、ブランドとは「消費者が他ではなく、その製品を選ぶ基準となる期待・記憶・ストーリー・関係性の集合体」であるとしています。


 このように、現代のマーケティングにおけるブランドは、「心の中のイメージ」として定義され、20世紀後半(特に1980年代〜1990年代)から21世紀初頭にかけて確立しました。この時代に、大量生産・大量消費社会から、顧客との関係構築へのシフトが進み、ブランド論が学問的にも実務的にも成熟していきました。



 
 
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